【研究目的】
電動化で課題となる主要NV事象であるモータノイズに寄与が大きいモータステータの振動伝達特性の因子を明確にし、予測技術を確立することで、試作レスでのモータ設計検討を可能とする。
【研究内容】
・FY21 薄板積層構造のステータ振動伝達因子解析
‐電動モータステータの一般的な構造である薄板電磁鋼板の積層構造とその一般的な製造工程に着目し、モータノイズに影響の大きい
ステータ振動モード(円環,面内ねじり)に対する影響因子を明確にしCAEのモデル化を行う。
・FY22 ステータへのコイル挿入影響を考慮したCAE予測技術構築
‐電動モータのステータを構成する電磁鋼板以外の要素として、現在一般的なSC巻き線に着目し、上記ステータモデルにSC巻き線をワニスで
固定したステータAssembly Free – Free境界条件で巻き線の接着範囲,接触がステータ振動モードへ与える影響を明確にし,CAEのモデル
化を行う。
・FY23 ステータ固定影響を考慮したCAE予測技術構築
‐ステータが固定された状態を考慮した振動伝達影響を明確にし、ドライブユニット適用時の電動モータステータの振動挙動を考慮した
CAEモデル化と予測技術の構築を行う。
実験
・TP①巻き線あり-ワニスありの再実験モード解析(適切な加振方法,測定条件を明らかにする)
・新規作成TP①ワニスなし仕様の実験モード解析
・新規作成TP②-1の転積なし仕様の実験モード解析