”産と学を上手に連携させて、日本の技術革新を促進させるにはどうすればいいか?”
このテーマを議論しているとき、一人の現役技術者がこう言いました。
「駆動系デバイスには、多くの種類があるが、その中でもCVTは日本特有の技術だと思う。
日本市場において、CVTがこんなに発展した裏話を各社の先輩方に聞けないだろうか?」
みんなの脳裏に、怖くて厳しいが優しかった先輩や上司の顔が浮かんだのだろう。
「…やってみる価値がありそうですね。面白そうですね。」
これがこの企画の始まり。
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コロナの影響で足掛け2年がかりのこの企画、CVTを創った技術者による座談会は、
コロナパンデミックの合間を縫った21年の晩秋に、さらにリアルではなくリモート技術によって、
当初イメージしたものとは全く異なる形で実現しました。
CVTの技術開発談義。求めたいのは裏話・・・ただでさえ、機密事項の多い話題。
正直言って面着開催でも話しにくい。しかも今回はリモート。その環境下で盛り上がりを見せるだろうか?
面白みのない表面上の話題で終わらないだろうか?・・・等、
企画側はヒヤヒヤし通しでスタートしました。
すでに自動車メーカーを退かれているとはいえ、各社、駆動系技術の中枢にいた方々。
相手の言葉を探りながら、リモート環境に戸惑いながらの座談会でしたが、
30分もすれば、当時の苦労話で皆さん打ち解けてきたご様子。ホッっ
動画には表れていないが必要以上に盛り上がったんです。
予想以上の盛り上がりではなく、必要以上の盛り上がりでした。
みなさん、”たまっていたものを吐き出す!””俺は、ここまで知っているんだぞ” と、そんな感じにも見て取れました。
各社、CVTに関してそれぞれの思想や課題を持ち合わせ、ライバル同志だが、一人の技術者として、
技術という媒体でつながっていたのだと思います。企画側の不安などまったく不要でした。
四半世紀ほど前に存在した産産学学連携の一つのカタチをTRAMI資産として獲得できました。
(禁断の編集ノーカット版は、TRAMIに加盟していただければご覧いただけますよ(^^;)
最後にレジェンドの皆さんから、TRAMI企画側に宿題が・・・。
「コロナが落ち着いたら、このメンバーで飲み会を計画してよ・・・」
「もちろん喜んで・・・ その飲み会、動画に収めてもいいですか?」
「それはダメ・・・」
(運営委員 K.Y)