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研究テーマ

23A2-2-01 ギヤ噛合部の油膜形成と破断を評価する計測手法の開発

音振動研究委員会(ラトルノイズ Gr) と計測技術研究委員会とのコラボレーション(合同実験)を実施しました

11月 30 日に東京工業大学にて、
音振動研究委員会(ラトルノイズ Gr) と計測技術研究委員会との
コラボレーション(合同実験)を実施しました。

<研究紹介>

 音振動研究委員会(ラトルノイズ Gr) では、
 ギヤやスプラインのような「ガタ」を持つ部品で発生する「ラトルノイズ」(「歯打ち音」とも呼ばれます)
 のメカニズム解明とモデル化手法の研究を行っており、
 東京工業大学では衝撃荷重を計測しています(図 1左) 。

 計測技術研究委員会では、
 電気インピーダンス法を用いたギヤ噛合い部の油膜状態の計測技術の研究を、
 横浜国立大学にて実施しています (図 1右) 。

図1. 研究概要

<コラボレーションの経緯>

 コラボレーションは音振動研究委員会から計測技術研究委員会への打診からスタートしました。
 2023 年 5 月、東工大の中野先生が横国大の中野研究室を訪問、
 油膜計測の実験装置を見ながら計測原理の説明が行われました。
 それから数か月、東工大では横国大で得られた知見を基にした実験装置の改造が行われ、
 今度は横国大の中野先生が東工大の中野先生を訪問することになりました。

<合同実験>

 今回は横国大の計測設備を東工大に持ち込みました。
 東工大、横国大の両学生が中心となって計測システムを構築(図 2)、
 トラブルもなく短時間で実験準備ができました。

図2. 実験準備の様子

 TRY実験では数多くの興味深いデータが得られ、
 計測結果に対しお互いの論文を手に熱い議論が繰り広げられました。
 このブログでも紹介したいところではありますが、
 期末の成果報告会での楽しみが減ってしまいますので、
 この場では計測結果の 1 例のみ紹介いたします(図 3) 。

図3. 測定結果

<まとめ>

 産学の連携、大学間の連携、研究会間の連携。
 よく耳にする言葉ですが、
 一体感が感じれられる場面というのは少ないのではないでしょうか。
 しかし、今回の合同実験は違いました。
 「連携」や「一体感」が実感できる、とても素晴らしい一日となりました。
 関係者の皆さま、ありがとうございました。
 このような素晴らしい場面に立ちあえたことに感謝いたします。

(計測技術研究委員会 K.B.)

【研究テーマ詳細 】
23A3-7-05 ラトルノイズ : ギヤ・スプライン衝突加振力予測 _01 (東京工業大学 高原 ・中野研究室)
23A2-2-01 ギヤ噛合部の油膜形成と破断を評価する計測手法の開発 (横浜国立大学 中野研究室)