THEME研究テーマ

委託研究テーマ(Aスキーム)

2020年度

機械摩擦・熱研究

20A3-1-02 接触部の境界~混合潤滑領域の検証

研究:

九州工業大学 西川研究室
【研究目的】

機械要素接触部の油膜・摩擦挙動を把握し、高精度の摩擦係数推定式を確立する。
実用上、特に重要となる境界~混合潤滑下における摩擦特性の解明、拡張を行う。

【研究内容】

表面微細形状の分析と油膜観察・摩擦試験を実施し、松本式を改良した摩擦係数推定式を求め、粗さの小さな領域ではRzをSpkに置き換えることで優位性があることが判明した。
また、表面溝の方向性組合せによる異方性を確認できた。
今後は、加工法やなじみ(摩耗)の進行、表面テクスチャ等広範囲な表面状態に対応できる摩擦推定式の確立を最終目標とし、更なる表面粗さパラメータの影響度を明確にするため、表面性状を広範囲にコントロールすることで摩擦発生メカニズムを実験的・理論的に明確にすることで精度向上を目指す。