【研究目的】
自動変速機全体の損失トルクに占める比率が高いオイルポンプについて、内蔵物(ギヤ、ベーン、ローターなど)の挙動を把握することにより、設計初期段階から効率的にポンプ駆動トルクの低減が検討できるよう、駆動トルクモデル構築とその同定を図る。
【研究内容】
・前年度までの研究にて、内接ギヤポンプにおける摩擦トルク数式モデルの粘性摩擦トルク成分に関して、歯車挙動を特徴づけるアウタギヤ側面隙間を用いた数式を提案した。
・本年度はアウタギヤの挙動と外周部圧力分布とのギヤの動的挙動を計測し,アウタギヤ偏心のメカニズムを考察する。
・昨年度作成したギヤ側面隙間と圧力分布の解析モデルのコリレーションを実施し、実用化を目指す。
・ベーンポンプロータの挙動・駆動トルク・効率を計測する。
・ベーンポンプに関して、計算精度の高いポンプ駆動トルク計算式の確立に向け研究を行う。
・気泡混入オイルのポンプへの影響を研究する。