【研究目的】
磁性材料の特性が、外部からの応力などの使用状況に応じて、どのように変化するかを把握し、メカニズムを解明することにより、モータの鉄損を精度よくモデル化できるようにすること。FY20の活動は、材料違いの特性確認と実機との比較検証にフォーカス。
【研究内容】
①材料違いの電磁鋼板の単板を、FY19に導入した試験装置を用いて磁気特性/損失測定を行う
②FY19及びFY20研究で用いた電磁鋼板単板の磁歪/飽和磁化を測定する。研究室所有の設備を使用
③-1 実機モータの損失測定
・FY19に製作した実機モータを用いて、
-応力有り(焼嵌めステータを使用)
-応力無し(隙間嵌めステータを使用)
の状態で損失測定を行う
・測定の誤差要因を検証し、排除して再測定を行う
・研究室所有の設備を使用
③-2 FEM解析による損失計算
・単板試験データを用いてFEM解析を行って応力有無での損失差を計算する
・研究室独自開発の解析手法/ソフトを使用
・FY19研究で解析に入れていなかった要素による影響を検討する