【研究目的】
高回転化における摺動部摩擦係数への影響が想定されるトライボ現象を検証し、摩擦係数の数値予測を行う。(歯車に用いられる松本式を実用性を保ちつつ広範囲に使えるよう発展させたFY21摩擦推定式を基に、高回転化での摩擦係数を予測)
【研究内容】
ギヤの高回転化に伴い、摺動部発熱・冷却量や潤滑到達量そのもののバランスが崩れることで、摩擦係数が制御できなくなる等が懸念される。
トライボ現象として、噛み合い部への潤滑油量不足(貧潤滑)や摺動部発熱増加による摩擦係数の特性変化が想定される。
従来摩擦推定式の精度向上も併せ、高回転環境下(転がり/滑り速度 20m/s程度)でのトライボ現象による摩擦係数への影響を調査する。
①潤滑油せん断発熱による摩擦係数への影響調査
※接触面熱物性や表面性状(コーティング等)の仕様差にも着目
②潤滑油量不足/膜厚増加による摩擦係数への影響調査
③高回転化に伴う接触面粗さの摩擦係数への影響変化を調査
※従来摩擦推定式の精度向上・拡張