【研究目的】
自動車の快適性や走行性能を向上させるためには,動力伝達系に生じる振動の抑制が必要である.本研究は,このアクティブ振動制御技術に関して,制御入力の離散化制約(時間軸の標本化や制御入力値の量子化)を考慮したデジタル制御手法を開発する.
【研究内容】
動力伝達系の振動制御に,先行研究で提案されているサンプル値制御理論や最適動的量子化器を応用することで,離散化制約に対する補償を実現する.提案する制御系を動力伝達系に対して適用し,その振動制御性能を検証する.また,制御対象の不確かさや適用条件の変動,さらには非線形特性による影響を評価し,これらを考慮した補償手法のロバスト化を検討する.