【研究目的】
高速回転歯車の信頼性確保へ向けて,高速回転歯車使用条件における摺動面の摩擦/摩耗に影響する因子を明らかにし,摺動面の摩擦予測技術ならびに高速回転歯車における潤滑油の設計指針を提案する.
【研究内容】
高速回転歯車の使用条件を想定して潤滑油粘度/摺動面の添加剤量/すべり速度/面圧等を変化させたときの,摩擦/摩耗に関連するパラメータである添加剤被膜の生成,摩擦係数や摩耗量等を調査し,各因子の影響度を調査し,摩擦/摩耗メカニズムを明らかにする.
最終的には,高速回転歯車の信頼性を確保するための歯車設計指針や添加剤処方を提案する.
具体的な実施内容は下記の通り.
・ 摺動面の添加剤量/摺動速度等を変えた場合のトライボフィルム形成過程をAFMを用いて観察
・ 潤滑油粘度/すべり速度等を変えた場合のピッチングの程度を観察
・ スペックルパターンより摩擦係数を推測するためのデータベース構築とAIシステム確立ならびにメカニズム推定