THEME研究テーマ

委託研究テーマ(Aスキーム)

2024年度

機械伝達研究

24A3-3-01 高速回転・高PVギヤのかみ合い摩擦・スカッフィング摩耗に関する研究

研究:

鳥取大学 本宮研究室

【研究目的】
30,000rpm相当周速の高速回転ギヤに関して,かみ合い摩擦・スカッフィング摩耗に及ぼす歯面テクスチャ・潤滑油・PV条件の影響を明らかにし,高回転モータ駆動ギヤの伝達効率向上・歯面損傷低減につながる知見を見出す.

【研究内容】
FY20までは,新設の動力循環式歯車試験機を用いて,歯面テクスチャ仕様を振ったギヤのMTF使用時の伝達効率を計測し,かみあい摩擦係数μの算出式を新たに導出した.
FY21からは,現行HEV・EVの約2倍の高速回転・高PV領域でのかみ合い摩擦・スカッフィング摩耗を下記の実機使用環境で研究する.
①高速回転ギヤの歯面テクスチャ種類を拡張し,かみ合い摩擦に及ぼす影響を調査(FY21)
②高速回転ギヤの低粘度油(ATF)領域の油膜厚さ・かみ合い摩擦の検証(FY22)
③現行HEV・EVの約2倍の高PVギヤのスカッフィング摩耗の基礎研究(FY23)
④摩擦係数μ予測式とスカッフィング摩耗の発生する温度の関係性を検証(FY24)