THEME研究テーマ

委託研究テーマ(Aスキーム)

2024年度

流体摩擦・熱研究

24A3-5-01 マイクロバブル析出技術と騒音低減技術の研究

研究:

横浜国立大学 佐藤研究室

【研究目的】
超高回転を目指すモータの冷却効率を向上するために,マイクロバブル混入油を活用する技術が検討されている.これを実現するために,油圧回路中にマイクロバブルを析出させる技術を研究する.また同時に気泡の混入は油圧回路において振動や騒音の発生原因となる為,静粛化技術に繋がる基本特性を研究する.

【研究内容】
潤滑や冷却にマイクロバブル混入油を供給する為には,実用的な回路内でそのマイクロバブルを生成する機構を確立する必要がある.当研究では,ポンプにより加圧された気泡混入油が減圧部で示す挙動に着目し,混入気泡からマイクロバブルを生成する実用最適な機構とその生成条件を研究する.
また気泡混入油を加圧/減圧する過程で発生する騒音に対し,効果的な対策を講じる為の基礎研究に取り組む.

① 潤滑実用域(0~1MPa)の範囲における気泡混入油性状・運転条件・減圧部仕様(種類/条件)と発生する気泡性状の関係解明
② ①の諸条件における加圧部/減圧部の圧力脈動及び騒音の基本特性の把握
③ 騒音低減とマイクロバブル生成の両立化