【研究目的】
超高回転域では,風損が大きくモータの最大回転速度を押し下げる要因となる懸念がある.しかし超高速回転の高Re数条件下での風損特性は定量化されていなく,モータの設計パラメータであるステータやロータの溝形状との関係は不明瞭であるため,風損低減設計が困難である.本研究では,5万rpm超モータの風損を解析し,ステータやロータ形状に対する風損の関係を明らかにすることを目的とする.
【研究内容】
5万rpm超を想定したロータ/ステータGAP部の流れ場の研究を実施
計算対象:プリウス駆動用モータGAP部の2重円筒モデル
(ロータとステータの双方に溝がある形状)
作動流体:空気
計算手法:格子法(格子ボルツマン法)
計算:東工大 TSUBAME(スパコン)を利用し大規模計算
研究方針:’21~’23年度の委託研究成果を活用し、研究対象を拡大
5万rpm超想定の高Re数GAP部2重円筒を計算
→溝の深さや幅など形状因子の流れ場影響を検証