【研究目的】
超高速電動化に伴いモータの高効率のスウィートエリアをより積極的に使う変速機のシステムを検討する.また超高速電動化用として変速機を含めた従来にない新機構の可能性を検討し,新たなる研究テーマを創出する.
【研究内容】
・超高速小型モータのメリットを生かす変速機では,高減速比が必要となりスケルトンや伝達機構の選定が課題となる.
・またMOT効率のスウィートエリア,加速力,最高速度を狙うために、変速機側とモータ特性の連成問題が発生する.
以上の課題を踏まえ,以下を研究していく.4年計画の最終年として最適化(変速,スケルトン)も行う.
(1)従来の伝達・変速要素による5万rpm超の機構モデル解析を継続し, 磁気ギヤや遊星歯車モデルを追加し,燃費・登坂性能,コンパクト性の予測を行う.
(2)良電費高頻度を狙った最適変速マップを検討し,車両違いでの最適変速を提示する.
(3)上記分析済の5モデルからパレート最適(多目的最大有用包絡線)を行う.
(4)上記感度解析を踏まえ,感度が高い要素部品の更なる効率向上,新機構の検討,新規研究に落とし込む.
(5)研究が先行している海外の学会・論文と本研究とを比較することで,本活動の有効性を客観的に検証する.