【研究目的】
原動機の高速回転化により想定される高いすべり速度を伴う歯車において,歯面損傷/摩耗につながるマイクロピッチングの影響因子を調査,発生メカニズムを考察し,防止設計へと繋げる.
【研究内容】
歯車の歯面にくもりとして確認されるマイクロピッチングは,歯面の微小なクラックによる損傷や歯面摩耗による損傷助長や,歯車ノイズ悪化を生じさせる.
マイクロピッチングの設計方法には様々な方法が提案されている.しかしながら,高いすべり条件となる高速回転歯車においてもそれらの設計手法が適用できるかは明らかではない.
そこで,本研究では実際に高いすべり速度を伴う歯車を用い,マイクロピッチングの影響因子を調査およびその発生メカニズムを考察することで,高速回転する歯車におけるマイクロピッチング防止設計手法を明らかにする.