【研究目的】
超高回転を目指すモータの冷却効率を向上するために,マイクロバブル混入油を活用する技術が検討されている.これを実現するために,油圧回路中にマイクロバブルを析出させる技術を研究する.また同時に気泡の混入は油圧回路において振動や騒音の発生原因となる為,静粛化技術に繋がる基本特性を研究する.
【研究内容】
冷却回路にマイクロバブル混入油を供給する為の,車載実用可能なマイクロバブル生成機構を確立する.当研究では,ポンプにより加圧された気泡混入油が減圧部で示す挙動に着目し,混入気泡からマイクロバブルを生成する実用最適な機構とその生成条件を研究する.
また気泡混入油を加圧/減圧する過程で発生する騒音に対し,効果的な対策を講じる為の基礎研究に取り組む.
FY25では,FY24で検討したオリフィスを利用したマイクロバブル生成機構に対して,CFDによるパラメータ設計の確立に向けた基礎研究に着手する.
実機試験においては,マイクロバブル生成技術の確立に取り組むとともに,マイクロバブル生成と騒音が相関を持つメカニズムの解明を進める.