【研究目的】
トランスミッションのオイル潤滑としては,液体形態の供給だけでなく,気体中のオイル飛沫で行う手段も有効である.5万rpmではオイルはギヤの気流により阻害されて歯面に液滴が付着し難い状況にある.そのため,高回転での実験データの取得,観察を行い,気流と飛沫の発生形態や飛翔状態,変形等の関連性を確認し,高回転のCFD計算技術向上に繋げる.
【研究内容】
5万rpmのギヤの観察(2024年に成功)による課題として,ギヤ回転の気流による潤滑への影響がある.気流が飛沫に与える影響を観察し,飛沫状況についての研究を行う.
・周速によって飛沫状態(液滴状態,粒径,飛翔等)がどう変化するのか?
・オイルがミスト状になる状態の解明
・小粒径の液滴の把握は困難なため,飛沫分布把握方法として何が効果的か?
研究項目
・汎用カメラによる観測(高速カメラは限界回転まで)
・光学計測による飛沫状況観察(液滴状態、粒径、飛翔)
・実験する回転速度:最大5万rpm