【研究目的】
自動車の駆動系としては未知の高回転領域である~50000rpm条件下でのギヤの潤滑状態を定量化可能な計測手法を開発する.転がり軸受で実績のある電気インピーダンス法をギヤ噛合い部に適用し、その有効性を検証する.
【研究内容】
ギヤ噛合部をモデル化した小型卓上試験機(評価試験機)を試作する.評価試験機に電気インピーダンス法の電気計測系を実装する評価試験機にて,ギヤ噛合部の交流応答を測定し,二種類の信号(振幅と位相)を得る.得られた二種類の信号から,ギヤ噛合部の油膜生成状態を把握可能な計測原理を構築する.
2025年度は,理論上5万rpmで回転しているギヤから潤滑状態の把握に必要な信号を実測できる計測システムの構築,及びギヤの噛合い位相の推移と歯面の潤滑状態の関係を明らかにする.