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共同調査

【共同調査】制度の最終年度、無事完走しました!  

 TRAMI運営委員となって1年が経ちました。思えば1年前、前任者から共同調査の取りまとめを引継ぎ、右も左もわからないまま、色々湧いてくる疑問や課題に蓋をして、とにかくマニュアル通りに引かれた線路の上をたどり前に進めることばかりを考えていました。

 ある時、他の運営委員の方から「疑問や課題があり、それを改善するためなら線路はぶち壊していいんですよ。我々は味方ですからぶち上げてください。」という言葉をいただきました。
その瞬間から私の思考は変わり、マニュアルはあくまで参考、参加していただいている方が満足できるようにするにはどうしたら良いかを考え、運営委員の仲間たちと相談しながら改善案を立案しました。

その結果、23年度から合同調査に共同研究企業が参加することが可能になり、共同調査制度は廃止されることになりました。制度変更にご協力いただいた、運営委員長はじめ、運営委員そして合同調査の皆さん、ありがとうございました!

 

制度変更内容

 

 というわけで、22年度は共同調査制度の最終年度となります。
参加していただけた企業は、小野測器様、不二越様、大同特殊鋼様、山田製作所様の4社です

調査対象は、フォルクスワーゲン ID.3のギヤボックスとモーターで、ギヤボックスの調査委託先は決まるもモーター委託先が決まらず、私は諦めていました。
ところが、我々ステークホルダーTFのリーダーから、モーター、インバーターの分解展示会を開催してはどうかと提案があり、私はこのアイデアに飛びついて、ドライブユニット分解展示会を開催しました。(詳しくは分解展示会のブログをご覧あれ)

分解展示会では参加者の皆さんから高評価をいただいただけで終わらず、そこから調査が派生して、なんと報告書にまとめることができたのです!\(^o^)/ 
ご協力いただいた小野測器様、ジヤトコ様、明電舎様、大同特殊鋼様、そして弊社(三菱自動車)メンバー、ありがとうございました!

 

           分解展示会の様子                  展示部品の一部

 

 各社分担した調査が完了して、報告書としてまとめる時期になり、リーダーから昨年は報告書のフォームでまとめてそれを関係者にメール展開して完了にしましたが、今年度はどうしますか?と意見を聞かれた時に、分解展示会の時の活発に議論している風景を思い出し、今年はコミュニケーションを重視して、成果を皆さんで共有する会を提案しました。
成果共有会では、それぞれ調査を行いまとめていただいた企業の皆さんにプレゼンをしていただくかたちで開催しました。

結果、参加者は最大222名、延べ269名と予想をはるかに上回る参加者数で、活発な質疑もなされました。
こんなに皆さん、興味を持ってくださったんだ!ヽ(^^)ノ  調査した皆さんの苦労が報われた(*^v^*ホッ

 

         小野測器様の報告書より抜粋             不二越様の報告書より抜粋

 

 このように共同調査制度の最終年度を無事完走できたわけですが、共同調査に参加していただいた小野測器様、不二越様、大同特殊鋼様、山田製作所様、調査お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

 

さて、最後にお知らせです。

昨年実施し高評価を得たドライブユニット分解展示会に味を占めて今年度も開催しようと企んでおります。
また皆様のご期待に応えられるよう企画を練っておりますので今後ともTRAMIをよろしくお願いいたします。<(_ _)>

 

(運営委員 J.M)