12月15日(金)東京理科大学葛飾キャンパスにて、第4回の産学連携講座が
東京理科大学トライボロジーセンターとの共催で今年も開催されました。
今年のテーマは「知の探索(新しい学問・技術)」。電動車の最新技術に焦点を当て、
参加者に未来の面白さと楽しさを存分に味わってもらうことを目指し、
「来て 見て 触って 描いてみよう未来のEV」をキャッチフレーズとしました。
今回は、産学連携講座はもちろんのこと、電動車両展示や電動ユニットの分解展示、
人事交流会など、参加者の皆さんに現物を体感し、ワクワク感を感じてもらえる
イベント企画としましたが、さて結果はいかに。
結果は、Web参加が347名、現地参加が185名と多くの方に参加頂き、大盛況でした!
では、内容を紹介していきます。
***********************************************
【産学連携講座】
講演会は、3名の講演者の方にお願いしました。
学側から東京理科大の星先生、産側からTRAMIの理事でもあるマツダの松江さん、
トヨタの勇さんから貴重な講演をいただきました。
1人目の星先生は、自動車の電動化が進む中、「今更聞けない!?電気自動車を支える基盤技術」と
題してモータやそれをコントロールするインバータを仕組み含めて分かりやすくかつ繊細に解説いただき、
参加者に新たな知識の扉を開かせましたくれました。
2人目のマツダの松江さんは、「駐在員は見た!ヨーロッパのEV事情」をご自身の実体験を交えて
ご説明頂きました。
日本のBEV事情から始まり、ご自身が抱えていたEVに対する不安、実際にドイツで
生活してみて感じた気持ちの変化をお話いただき、EVの世界に引き込まれました。
最後に、「日本だけを見ていると、世界から取り残されます。いろんな新しいものに興味を
もって、Webや本では分からないことがたくさんあるので、自分で体験してみてください。」
とのメッセージをいただきました。 深いなー。
3人目のトヨタの勇さんは、「不便なのにおもしろい!?マニュアルBEVで見つける電気自動車の
新たな魅力」と題して、ご自身が開発されたマニュアルBEVを作るまでを、新しいアイデアを
ひらめくための考え方や実際のマニュアルBEVに乗ってもらったインタビュー動画を交えて、
面白くかつ非常に興味深い講演を届けいただきました。 マニュアルBEVの楽しさに
引き込まれたのは、きっと私だけではないはず!
アンケートでは、「ワクワクした」「モチベーションが上がった」「良い刺激、発想をもらった」
などのご意見もいただき、今回、目指した”未来の面白さと楽しさを存分に味わってもらうこと”は
おおよそ達成できたのかな?
***********************************************
【ユニット分解展示会】
海外メーカーの電動ユニット(テスラ、フォード、ポルシェ、ヒュンダイ)の分解展示を行いました。
学生の皆さんが実際の部品に触れ、専門家たちと議論を交わす様子が印象的でした。
実は、学生さん以上に熱心に目を輝かせていたのは産から参加頂いた方で、現物を見て触りながら
説明を聞いたり、議論をするということは、やはり技術者にとっては、とても大事なことなんだなーと
改めて感じました。
アンケートでも、次回も是非とのご意見も頂きましたので、来年も実施するよう検討してまいります。
***********************************************
【電動車両展示会】
電動車に関わる最新技術をテーマにしたので、車両も展示しちゃおうということで全7車両を
会場の入り口に展示。 圧巻の光景でした。
(三菱:アウトランダー、日産:アリア、ホンダ:e、マツダ:MX-30、スバル:ソルテラ、
トヨタ:LEXUS UX300e, BYD:SEAL)
展示車両毎にOEMから説明員をつけてもらい、展示車両の特徴や開発秘話?を説明して
もらい、参加者は一つ一つの車両に興味津々でした。車両展示だけでなく説明を受けることで、
参加者は技術の奥深さや複雑さを実感し、電動車の未来への期待が一層高まったのではと
思います。
***********************************************
【人事交流】
各社の人事と自動車業界説明および交流会も行いました。 昨年に引き続き、カットモデルの展示もあり、
多くの学生さんに好評でした。 参加した学生さんは業界の人と直接交流できる機会を通じて、
将来のキャリアについての洞察を得ることができたのではと思います。
最後に、ご講演いただきました皆様、ご協力いただいた佐々木先生、研究室の学生の皆さん、
各社人事担当の皆様、運送業者様・・・そしてTRAMI事務局&運営委員の皆様、
多くの皆様に、感謝の気持ちを込めてお礼を伝えたいと思います。
ありがとうございました。 運営委員(K.Y)